治療と自身の行動を変えることでこんなに身体が応えてくれたことに驚いた!

【眞保 順子様 / 横浜市】

1.とうせんきょうに辿り着くまでの自分はこうでした。

長年介護の仕事に携わっており、腰痛はどんなにボディーメカニクスを駆使しても逃れられない職業病。日を追うごとに単なる腰痛からの椎間板ヘルニア発症。しばらく介護の業務から距離を置いて落ち着く。人事異動にて事務方から再び介護の分野に復帰することになり、人生初のぎっくり腰が起爆剤になり椎間板ヘルニア再発。もう二度とあの痛みを味わいたくない、人員不足で休めないと腰を庇うような姿勢で業務遂行。どこかを庇えばどこかに歪みが起きる。直近では、3年前のクリスマスイブに右肩が肩甲骨からもげてしまいそうな激痛に襲われ、翌日整形外科で受診する。ストレートネックで頸椎ヘルニアの疑いあり。頸椎というよりも自覚症状は右肩の痛み、耳鳴り、めまい、右上腕から指先にかけての痺れが追加された。とうせんきょうに辿り着くまでは痛みから逃れるために、辛くならないために予防策として内服薬、外用薬が手放せなかった。朝、起きる時はサッと起き上がれない。うずくまりながらゆっくり動く。寝起きから右腕と腰の周りに重りがたくさん付いているような感覚が続いていた。内服薬の中に副作用で眠気を伴うものがあるため、車の運転の前に服用できない。車で通勤しているため朝は出勤後、夕は帰宅後。薬が切れている間は勿論痛い。1日24時間のうち、純粋に痛みが分からない時間は睡眠中の5時間程度。
他にもふと窓ガラスに映った自身を見た時、自分では真っ直ぐに立っているつもりなのにガラスに映った自分は上半身が軽く前屈みということに気付く。業務において前傾姿勢や下を向く動作が殆ど。ピンと張った背中はすぐに前傾に戻ってしまう。伸びない背中も気になっていた。よく「痛みと上手に付き合っていきましょうね。」と言われても「断る。」とは言えなかった。この先痛みから解放されることはないのだろうし、痛む部分が増えるだけと内服薬と外用薬を駆使して痛みと付き合う覚悟を決めていた。覚悟を決めてから4年目を過ぎたころ、長年お世話になっている方からとうせんきょうをご紹介いただいた。それまでは20代に痛みに耐えられない時限定で指圧に通った程度。今までも知人や同僚に「ここは良いよ。」とお薦めをしてもらうこともあったが通うとなると足踏みをしてしまう。信用していない訳ではないが失敗したくない気持ちが勝り扉を叩く勇気が出ない。そんな自分がとうせんきょうの扉を叩くきっかけ、自分の背中を押してもらったのはその方が会うたびに自身の身体の良い変化のお話を伺うようになった。具体的にどこがどうなって痛みが取れたと嬉しそうに語られていたのが印象的でようやく心が決まる。とうせんきょうの扉を叩こう。お薬を飲まない生活、痛みや痺れから解放されたい。行こう。行くと決めたらパンフレットをいただき予約を取った。

2.なりたい身体とは?

お試しの施術前のカウンセリングにて先生から「どういう風になりたい?」と尋ねられ即答できなかった。なりたい身体は一つじゃない。
・重苦しい身体の疲れから解放されたい。
・右肩や腰の痛みといった痛みから解放されたい。
・薬を飲まなくても大丈夫な身体になりたい。
・特に酷い下半身のむくみの軽減と解消(出勤時は余裕のあるズボンが帰りは足がパン
パンでスキニーと化す)。
・身体の歪みを解消したい。
だいぶ欲張ったがこれが当時のなりたい身体。言葉にすることで目標が明確化する。先生にとってはどこからやっつけていけばいいのか苦慮されたことでしょう。何せ、悪いところだらけのすごいのが来たのは事実ですから。

3.自分の身体の現状を知る

治療を受ける前に首、背骨、骨盤のレントゲン撮影をする。自身の画像と正常な骨格の画像と比較してどれだけの歪みがあるのかを細かく角度を計測していく。画像の解析は言葉だけではなく、だるま落としを使って頭、背骨、骨盤がどのようにずれているのかという説明は一目瞭然。先生に今の状態を示されると凹む。骨格がずれてしまったため、骨だけでは支え切れない部分を筋肉がフォローしようと頑張り負荷がかかっていく。これを繰り返している状態。骨格、筋肉ともにかなり無理をさせている状態が今の身体に起きていること。だるま落としのように頭、背骨、骨盤が一直線に並ぶように。見事な真っ直ぐストレートネック、巻き肩、壁に背中を付けると足が前に出てしまう猫背、骨盤はガタガタ、左右差の激しい身体のバランス。何がいけなかったかを考えるよりも、先に進むことだけ考える。同時に「痛みがあってからでは遅い。」とも気付く。

4.知らなかった「ふつう」を知る。

自分ではふつうだと思っていた歩き方を先生が再現すると、歪んでいる姿勢、動かせていない股関節、上がっていない足でよく歩けていたものだと。座り方に至っては首が前方向に飛び出し、潰れた背骨を骨盤がどうにか支えようとしていた。骨格が歪むということは、骨格を取り囲んでいる筋肉も歪む。骨格と筋肉を正しい位置に戻して歪みを改善する。凝り固まった筋肉の繊維を鍼で丁寧にほぐしてから骨格を整える。骨だけではなく筋肉にもアプローチをかける。施術前は動作の左右差が激しいのと身体の軸が曲がっているため不安定だった姿勢が終わる頃には左右のバランスが整い、可動域が広がり楽に動かせるようになっている。更に身体が痩せたのではないだろうかと思うくらい軽く視線が高い。これにより、日常生活で行っている動作が変わる。坐骨を感じて座ること、土踏まずを感じて立つこと。過去を振り返ってもどうにもならない。これからはふつうを増やしていけば良いことだ。

5.正しい姿勢を習慣化する

治療が進んでいくと身体が以前よりも軽くなるが、先生によって仕上がった身体の良い状態を次回まで維持することも必要。立ち方、歩き方、座り方、事務作業時の姿勢、リュックサックの背負い方、階段昇降、スマホを見る時の姿勢。一つずつ出来るようになってから次のステップへ進んでいく。課題は「下を向かない生活。」。業務中はどうしても前傾姿勢や下を向かないと出来ない作業があるため仕方ないとして、仕事を離れてからの生活から見直すことから始めた。足元を見ながら歩くのを辞めて視線を高い位置にするだけで頭を体幹背骨の真上に乗せることができる。先生は「〇〇しなさい。」とは仰らない。頭の位置、背骨、骨盤が真っ直ぐ並ぶようにするためにはどうしたら良いかのアドバイスと説明をして下さる。痛みから解放された生活を手に入れるには自分も頑張る。一つ出来るようになれば次も頑張れる。同時にこういう時はどうしたら良いのかという疑問も出て来る。先生に都度伺いクリアしていくのも楽しい。現在の課題「正しい歩き方。」の習得中だが苦戦中。意識して歩けていない時があるのでもう少し時間が掛かりそう。

7.身体は変わる

治療を始めてからは嬉しい身体の変化がたくさん起きる。大小さまざまだが少しだけご紹介すると、治療を始めて2か月に入るころには疲労度により波はあるものの右肩から指先にかけてあった痺れ、腰痛が自制内に留まるようになり内服薬に頼る生活から脱却できた。腰回りに重りを付けたような感覚はなく、寝起きでもさっと動けるようになった。臥位からの起き上がりに要した時間と痛みが消えた。治療と自身の行動を変えることでこんなに身体が応えてくれたことに驚いた。頼りきっていた内服薬たちはコロナワクチン予防接種の副反応用として保存してある。
これだけではない。先生から股関節がガチガチに固まっているとの指摘を受ける。左右差が激しく、あぐらで座ると左側の膝は床に着く、右側はほんの少し傾く程度で床に着けるには関節を外さないと…。時間をかけて丁寧に筋肉をほぐし、骨格を正しい位置にしていただいたおかげで現在は右側の膝と床の距離はあと数センチで床に着けられるほどになった。あぐらで座れないものと諦めていただけに驚きよりも感動が先に来た。浮腫みも改善されている。記録入力以外は立ち仕事のため業務前にゆとりのあるパンツが業務終了後はパンパンということが無くなった。多少の浮腫みはあったにしても、気にならない程度になった。浮腫みが取れたこともそうだが、太もものフォルムが変わっていることに気が付いた。外側にもっこりと張り出していた大転子部がなくなっていた。頸椎を矯正することで滞っていたリンパの流れが改善された。顔回りがすっきりし、埋もれて行方不明だった鎖骨が戻って来た。治療前と治療後だと治療後の方が目線が高く感じる。健康診断が年に2回あり、1回目は治療前、2回目が治療中。2回目の健康診断の結果、前回よりも身長が1センチ伸びていた。先生に伺ったところ、体の歪みが解消されている良い兆候とのこと。今後の治療で自分の身体にどんな変化が起こるのかが楽しみであり、日々「なりたい身体。」に近づけるようできることを継続中。

8.先生に出会えて良かった。

治療開始当初は不安で心配ばかりしていた。そもそも続けられるのか?次の治療までの1週間、先生が作って下さった良いコンディションを維持できるのか?良いコンディションが崩れてしまわないか、崩してしまわないか?そんなことばかり考えていた。治療を継続するうちに毎回最高のコンディションに仕上げてもらったのだから絶対にこの状態を維持したいと考え方が変わった。地の底だったモチベーションと己の身体は這い上がるしか選択肢はないはずなのに。それからは毎回どんなことをするのかなと楽しみになっている。先生から見極めをいただき、治療の間隔を1週間が2週間、2週間が3週間と伸ばしていく。今は3週間間隔で伺っているが、業務内容がハードでちょっと辛いと思っても「あと何日でとうせんきょう。」と頑張れている。右腕の筋肉疲労が酷いことの原因として介護技術で行き詰っていることを相談したところ、筋肉の使い方で身体の負担を軽減させることを教わった。自分よりも身体の大きい、体重差がある場合に効果絶大。職場で同僚に伝授したところ同僚たちの反応はもっと早く知りたかったと大反響。介護の学校ではボディーメカニクス(重心移動)は教えても筋肉の使い方までは教えていない。介護の世界からまた離れることも考えたが、目からウロコのテクニックでもう少し頑張ります。身体ってこんなにも変われる。これからももっと変えられる。やればやっただけ身体も応えてくれる。そんな素敵な気づきを教えて下さった先生に感謝。

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