産後に骨盤がゆるむ??

骨盤が開いたまま閉じてない

産後2ヶ月が経過してもなんだか骨盤がゆるんでいるようで困っているとお客様がお越しになりました。不安定でフラフラしてしまう上、何をしていても腰とお尻部分が痛いそうです。お客様ご自身は『骨盤が開いたまま閉じてない』感覚があるようで骨盤矯正を希望されていました。一度、身体を拝見させて頂くと・・・確かに腰部を押すと痛みが走るようですし臀部もコリが目立ちます。しかし、骨盤を矯正する必要はなさそうでした。要するに、筋疲労による【筋肉痛】です。

何が起きているのか??それは【重心の移動による補正作用】です。約10ヶ月にわたって妊婦さんの身体はお腹部分が前方に張り出してきます。最終的には赤ちゃんの体重2~3kg分だけ重くなるわけですが、一気に重くなるのではなく10ヶ月かけてジワジワと重くなります。つまり、重心がジワジワと前に移動し少しずつ前のめりになっていくわけです。そこで、前に倒れないように、後ろに引っ張る力が働き始めます。それが腰やお尻の筋肉なんですね。前に移動してきた重心をカラダの中心に戻すためにお腹が前に出っ張った分だけ、おしりが後ろに引っ張る必要があるのです。10ヶ月にわたって綱引きをしているようなものです。

それが出産によって変化します。前に引かれる力が急に消えてしまうのです。ところが、依然として後ろに引っ張る力は存在しているため本人はまっすぐ立とうと思ってもバランスが取れません。それまで3kg近くも抱えていた【おもり】がなくなるわけですから、カラダはバランスを取れずにフラフラと不安定になるのも当然です。握っていた綱を片方が急に離したら、反対側は勢いあまって後ろにコケるのと同じです。腰とおしりの筋肉が出産後も作用しっぱなしで重心が後ろに移動している状態を改善すれば不安定さは解消されますね。

そんなわけで、おしりのコリを取って差し上げると・・・「あら?軽くなっておしりがスッキリしたわ。しかも、腰がさっきより安定している!」とすぐにカラダの変化を感じて頂けたようです。骨盤は緩んでいるわけでも、開いたままでいるわけでもましてや歪んでいるわけでもありませんでした。産後の骨盤が不安定だとお悩みになっていても安易に骨盤矯正に頼ることはオススメではありません。歪んでもいない骨盤を矯正する必要はないですし、逆に矯正してはいけません。十分に気をつけてくださいね。

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