前屈ができない…

腰痛で【前屈ができない】お客様がご来店になりました。もともと『カラダが固い』と自負されるだけあって、前屈で床に置いたボールペンを拾うことができません。道を歩いていて、仮に一万円札が落ちていても腰をグニィ～と曲げて前屈で拾うことはできないワケです。（まぁ、しゃがんで拾えばいいのですが･･･）

柔軟体操をしても、ぜんぜん柔軟でないため腰を緩めるストレッチになるどころか･･･逆に腰がしんどくなる始末。とにもかくにも、まずは腰の調子を整えることにします。腰がズレたように不安定で、重だるいということなので･･･腰元を前後左右にぐるりと円を描くように動かしていただくと「痛てててッ･･･」と動きが鈍くなり、エンストしたようにガクガクする箇所が出てきます。まさに『そこ』が腰の悪いところです。

ちょっとした小道具をつかって腰の患部を緩めて差し上げると、いきなり腰がぐるぐると回るようになりお客様もビックリ！腰を少し整えたところで、前屈をしてもらいます。が･･･あまり変化はありません。まぁ、そうでしょうね。前屈改善の治療をしたわけではないのですから･･･。

そして、ここから前屈改善に移ります。上図にあるように前屈をして頂き、前屈の加減を確認します。前屈ができない理由は、主に3つです。① 腰部の脊柱起立筋が引っかかっている② 肩甲骨周辺筋肉が引っかかっている③ 太ももの裏が引っかかっているお客様の場合は①と③でした。特に① 腰部・脊柱起立筋の引っかかりが著しく前屈を妨げていたのです。

引っかかりを取り除いた上で再び前屈をしていただくと･･･「おぉ～、さっきより全然下に届く！」と感嘆の声。先程よりも30cmほど深く（膝下15cm）前屈ができるようになりましたが床に手がつくまでには至りません。あまり無理をすることもないので、今回はここで治療を終了。「なんだか、カラダがめっちゃ軽くなｒた気がする。呼吸がしやすい。」とお客様には喜んで頂けたようです。