ホワイトデーのお返し

ホワイトデー

嬉しいことなのですが、毎年、難儀するのが 『ホワイトデー』。お客様からバレンタインにチョコレートを頂き、返礼をさせて頂くのですが、ホワイトデーの方が少々ハードルが高いように個人的には思っています。

まず、チョコレートを頂くにあたり【お客様】 対 【私】(個人でない治療所の先生)の関係にあります。お客様にとってみれば、1人に渡すことになるので「単数」の関係です。一方で、治療所の先生にしてみれば、嬉しいことに複数のお客様からチョコレートを頂いたりします。すると、こちら側は「複数」に対して返礼をさせて頂くカタチになるわけです。

さあ、そこで難儀なのが『何を』 『何個』 返す必要があるのか?ということ。ここに、「センスが問われる」のと「費用がカサム」という問題が発生します。極論からいうと、バレンタインにチョコレートを頂かなければこの問題から、そもそも解放されているので楽なわけですが・・・お客様の「お気持ち」ですから、有難く頂戴を致します。

さて、ホワイトデーのハードルが高い部分というのは、① 選択肢の工程が1つ多いこと② 質と量のバランス

①につき、女性側は『チョコレート』というお題目の上にどのチョコレートを選ぶか?という選択肢で迷うことになります。一方で、男性側にはお題目が設定されていません。何を返すべきなのか?が最初の議題として持ち上がってきます。花?クッキー?雑貨?文具?服?アクセサリー?何を返礼されれば嬉しいかは、女性個人の興味関心によって異なります。ここに男性側の「センスが問われている」わけです。しょーもないモノを返されても女性は困るわけですし、嬉しくもないわけです。「返し」の質によっては、男性の価値が大暴落する恐れもあります。ホワイトデーで「価値を上げる」必要はありませんが、価値が下がるキッカケをつくる必要もありません。大変に難儀なことです。

②につき、前項と同様に返しに対して、どこまでの質を配慮すべきかが問われます。1000円のチョコレートに対して10万円のアクセサリーを返礼とした場合は受け取る女性側も困惑する傾向にあります。バランスが取れないため、『エビ鯛』と大喜びする女性もいれば『分かってない』と鈍引きする女性も出てきます。また、1000円のチョコレートに対して500円のクッキーを返礼した場合、これも受け取る女性に不信感を抱かせてしまいます。バランスが取れないわけです。男性として、頂いたチョコレートの価値の相当か少し上を返すのが礼儀だと私は勝手に思っているので、質に対するバランスを取るのが難しいわけです。さらに、それを複数個、たくさん用意するとなると量が増えるだけでなく、費用も重むわけです・・・。必要経費ではありますが、出費としてはそもそも必要か?とも思う部分ではあります。まぁ、必要なんでしょうね。難儀なことです。

お客様の気持ちをカタチにして頂戴するのは大変に有難いことです。そこに全く異論はありません。とはいえ・・・頂いたチョコレートも、チョコレートばかりで食するのが大変ですし頂いた相当より上のものを返礼するのに時間と労力と費用がかかるためイベントとして、バレンタイン・ホワイトデーに携わる業者さんには利益ですが果たして、ウチに利益かどうかは甚だ疑わしい次第です。そんなモヤモヤはさておいて、今年は馬車道らしく、地域の洋菓子屋さんでホワイトデーを調達!馬車道にある「ガトー・ド・ボワイヤージュ」さんのお菓子でお客様に喜んでいただくことに致します。

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