背中に手が届かない

背中に手を回して左手で右手を触れますか？上図のように、背中で手が組めると一般にカラダが柔らかいと言われます。「昔はできた」のに、今はできないことって意外と多いものです。それこそ、小学校の頃には出来た「鉄棒：さかあがり」も　今できるかどうかは定かではありません･･･。

歳を重ねると、身体は成長しますが怠惰を重ねると、身体はサビついてしまいます。先日お越しくださったお客様は、左手は背中で組めるけれど、右手を背中に回すと組めない様子。特に日常生活に支障はないものの、なんとなく気になっているとのこと。

拝見すると･･･右の上腕二頭筋が硬くなり肥厚していました。これをちょちょっと触って動かしてやると右手が背中をつたって上がるようになりました。左手と右手が組めるほどの回復は、1回の治療ではかないませんでしたが、腕が後ろに回るようになったことにお客様はビックリされて、何度も鏡の前で手の動きを確かめていました。

1箇所でも動きが鈍くなっていると他の場所も連動･連鎖する可能性があります。場合によっては腱鞘炎・五十肩などに発展することもあります。気づいたときが、治療のときです。