腕が最後まで伸びきらない・・・
お客様の紹介で新規にご来店の40歳代女性。どうやら右肘を伸ばしたときに、最後まで腕が伸びず引っかかった感があって、今年の1月からお悩みの様子。地元でも有名な整骨院に通っているそうですが腕を治療してもらっても翌日には同じ状態に戻ってしまって半年間、ほとんど改善していないとのこと。
実際に拝見すると・・・二の腕がカチカチに筋張っているではありませんか。左右を比較するべく同じ力と触り方で二の腕を押さえてみると右腕を押さえたときに眉間にしわが寄るほどの激痛が走り、お客様もビックリ!!二の腕は「上腕二頭筋」という、肘を曲げて力こぶをつくるときに使われる筋肉があります。上腕二頭筋はとても力強い筋肉ですが普段から頻繁に使われるために疲労しやすい筋肉でもあります。
今回のお客様の症状と状態からみて上腕二頭筋の 『使い痛み』です。また、表裏の関係で上腕二頭筋と対になっている「上腕三頭筋」も同様に疲労し、肘の伸展に障害が出ていました。
今でこそお仕事は中止されているようですが、腕が痛くなるまでは和菓子の製造に携わっており毎日、小豆がてんこ盛り状態の業務用の大きなボールを上げ下げしていたとのこと。とにかく重いそうです・・・。完全に 「勤続疲労」 ですね。
さあ、治療ですが・・・カチカチに筋張ってしまうほど傷んでいる筋繊維を押したり・引いたり・捻ったりしても変わらないと判断しました。コリに変化してしまった筋繊維を道具を使って「スジ切り」 して上腕二頭筋と上腕三頭筋を緩めると、「あっ、なんか軽くなった! 柔らかくなったし腕が最後まで伸びる!」とお客様がビックリ!!とりあえず3割程度ですが、コリの繊維を除去することで本来の上質な筋繊維の動きを取り戻し腕の曲げ伸ばしには全く支障がない状態に。「これでフライパンもしっかり振れるわ!」とお喜びに。
「半年間疲労が抜けず動きが制限されていた腕の筋肉なので今回の治療でラクになったとは言えど、病み上がりで頻繁に使えば簡単に疲労し、疲労が重なると元に戻りやすいですよ」、とお伝えはしました。「次はいつ来たらいいですか?」とお客様に問われ、「1~2週間は、痛みなく過ごせると状態まで回復してますから、痛くなったら来てください。」と伝えると、「え?そんな感じでいいんですか?なんかもっと頻繁に治療に来る必要があるのかと・・・」
どうやら、地元の整骨院で治療を受けていた時には痛みが引かず改善しないため、毎日のように通っていたのが染み付いてしまっているのかも知れません。いずれにしろ、痛くならないようなケアは必要ではありますが必要以上の手入れはお客様の負担になるので、不必要だと思っている次第です。いたずらに治療のペースを長くしたり、必要以外のサービスを付加することもお客様の利益にはならないですから。
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