猫背と息切れ
初夏を思わせる陽気が続き、朝も過ごしやすくなったせいか横浜・関内エリアでも早朝ランニングをしている人を多く見かけるようになりました。3月の横浜マラソンで活気づいたのか、コースとなっている関内・馬車道付近もランニングブームが来ています。
ランニングに取り組む上で何よりも重要になるのが・・・『呼吸』です。息が続かなければ、距離を走ることが出来ないし呼吸が安定しなければ、リズム良く体へ酸素を運ぶことができません。酸素が上手に供給されなければ、思うように体は動かずすぐに息が切れてしまうわけです。
鍛えれば身に付く「筋力」と異なり、呼吸は鍛えることができません。呼吸法を身に付けて、効率的に肺活量を増やすことができたとしても多少のこと。肺自体の大きさを変えるわけではないため、呼吸の馬力は変わりません。高地トレーニングで肺(酸素吸収効率)を鍛えられたとしても、低地に戻ってくれば、高地慣れもいずれ元に戻ってしまいます。
つまり、増やせる筋力と違って、増やすことのできない呼吸力はいかに『減らさない』でいられるか?がポイントになるわけです。貯金ができなくても、借金さえ作らなければ生活が苦しくないように呼吸機能を低下させず、肺が100%機能した状態を維持できれば、筋力や経験値など、その他の要素でプラスを蓄積して総合的な「走力」を向上させることができる、というわけです。
ここで問題になるのが【呼吸機能の低下】。
意外にも【猫背】と大きく関係しているのはご存知でしょうか?実は、猫背の人の方が、息が上がりやすいのです。肺を100%機能させるためには、肺が最大限に膨張することが重要になります。つまり、息を大きく吸い込んで、しっかり酸素を取り込むということ。本来、肺は風船のように大きく膨らみます。猫背になると、肩が内巻きになり胸が内側にへこむため肺を大きく開きにくくなります。ラジオ体操でも『胸を反らし、背筋を伸ばして大きく深呼吸~~』と言うクダリがあります。これは胸部を広げて、呼吸器官の働きを助ける作用があります。つまり、背中を丸めた猫背の姿勢では自然と呼吸が浅くなるのです。
また、猫背が続くと背中が縦に引っ張られて緊張し筋肉が固くなってしまいます。これがコリとなって、背中にこびりついてしまうと肺を広げるときに大きな障害となります。例えて言えば、風船にセロテープを貼った状態。風船はゴム生地なので膨張しますが、セロテープは伸び縮みしません。つまり、空気を吹き込んでも、セロテープが動きを制限するため風船が簡単には膨らみにくくなるのです。
猫背による背中のコリが胸の裏から肺を圧迫するため胸部を広げることができず、深呼吸がしにくくなるというわけです。単純に呼吸機能が50%低下した状態になっています。走っても走っても息が上がってしまうのは走りこみが足りない、とういうだけでなく、背中のコリが呼吸を妨げているためでもあるのです。猫背が続けば、コリは強くなり走らずとも呼吸は浅くなり、胸に鋭い痛みが走るようになります。
逆に、背中のコリを除去すれば、呼吸機能が回復し走っていても息が上がりにくくなります。来年の横浜マラソンに出場を希望しているランナーのみなさん、横浜・関内のコースを走るトレーニングを積むのも大事ですが、猫背・背中のコリをケアすることも大事ですよ。息があがりにくく、好タイムを出すためには呼吸機能を低下させない【カラダつくり】が大切です。
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