首が回らない・・・
横浜・関内の県庁で働く40代女性のお客様。「首を回すと左後ろの奥で引っ掛かって痛いの・・・」とおっしゃいます。後ろを振り向く機会は日常でそうそうないけれど、ある日、同僚から声をかけられた際に後ろを振り向いたら首が痛いことに気づいたようです。以来、首の痛みを意識するようになったせいか、やたらと首が痛いように思えてきた・・・と、お客様はおっしゃいます。
仕事は事務作業。パソコンに向かってデータの打ち込みをしているといつの間にか前のめりになってきて作業を終える頃には首の重さと痛みを感じるようになっているそうです。それが何日も続くと首はだるくシンドイわけで、仕方なしにマッサージ屋さんに行くそうです。とは言っても、結局は気休めのようで「そのとき」は気持ちいいし、首の痛みも良くなった気がするけれど、早ければ半日、遅くても次の日には元通り・・・。とりあえず、仕事中は首を回したり伸ばしたりで凌いでいるそうです。時折、首を回していると「バキバキ」と骨が鳴る音がします。首の骨が鳴ると『気持ちいい』ので、ついつい調子に乗って繰り返してしまいます。しかし、それもつかの間。いつも首の左後ろ奥だけは引っ掛かったような痛みが残り、スッキリしていません。
先日は朝起きた時から寝違えたのか、首が吊ったように動かなくなり右を向こうとしても首が痛くて動かず、左を向こうとしても首が痛い。首を上下に動かすのも痛くて動かせない・・・。とても難儀な状態で「とうせんきょう」へお越しになった次第です。とにもかくにも、その残念な状態から首を回復させて差し上げるのが使命です。触ってみると、左後頭部と左首の付け根部分がカチカチに固まっておりそこから左肩甲骨にかけてコリコリの筋が引いていました。
要するに、首の筋肉が硬化して突っ張り棒みたいになっていたため左首の動きが制限され、無理に動かそうとすると痛みが出ていたわけです。一箇所の動きが制限されれば、他方が連動してその負担を被って動きが制限されることは多々あります。いずれにせよ、その場で固まってどの方向にも動かない首を治療して、とりあえずは全方向に動くようになり安心をされたようです。
しかし、『また戻ってきますよ』とお伝えしました。あくまで触診した感じですが・・・首に歪みがあるからです。首に歪みがある状態が続けば、必然的に痛みは続きます。実際に、お客様の首は痛みが酷くなる一方ですし、解決の糸口もないままです。首の痛みの原因を探るべく、レントゲン撮影のご提案をすると即OK。そして、撮ってきて頂いた写真が上図。
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●とうせんきょう: 「思いっきりジグザグしてますよ、この首・・・。」
●お客様:「ん~。首、歪んでるわね・・・。何でなの?」
●とうせんきょう:「何で?と言われましても・・・。原因は2つ考えられます。①過去のどこかの時点で大きな衝撃を受けて小さな歪みとなり、その歪みが時間の経過や生活習慣の変化、そして姿勢の悪さに伴い大きなズレになっていく場合。②交通事故や転倒事故などで、短期間に大きな歪みが形成された 場合です。」
●お客様:「事故はないわ。」
●とうせんきょう:「だとすれば、幼少期や学生時代の転倒や落下、例えばジャングルジムから落ちたとか、クラブ活動中の接触プレーなど、小さな出来事がきっかけで首に小さな歪みが出来て、次第にズレが大きくなったというのは考えられます。」
●お客様:「それも記憶にないわ。寝方が悪いのかしら?」
●とうせんきょう:「寝方も関係します。枕の位置や横向き寝などで首が歪む場合があります。何で歪んだかの原因はともかく、残念ながらお客様の首は現在、まっすぐ正常ではないということだけは分かります。」
●お客様:「どうしたらいいのかしら?」
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お客様ご自身のレントゲン写真を見ながら、湧いて出てくる質問に丁寧にお答えし、説明を重ねさせて頂きました。現在、お客様は首痛の治療中です。経過は良好。
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