症候群の正体!
お客様からのお問い合わせがあり、回答させて頂きました。
半年ほど前から、食欲がなく、便秘、汗が止まらない、動悸などの自律神経失調症の症状が出始めて、脳神経センターで診察してもらったところ『頸性神経筋症候群』と言われたそうです。医師によるとストレートネックにより、副交感神経が圧迫されて機能しなくなり、自律神経失調症になっているとのこと。
そこで、当店の【原因治療】に興味を持たれたようです。原因治療について回答させて頂いた次第ですが、お客様は『頸性神経筋症候群』でも治療の対象になるのか疑問になった様子でした。結論から言うと、むしろど真ん中で対象になります。当店はストレートネックおよび首痛を専門にしています。お客様がストレートネックであると分かっていて、医師からストレートネック由来の症状であるという診断があるなら、なおさらお越し頂きたい感じです。
さて、ここで治療の前に、理解しておくべきポイントがあります。それは「症候群」という病名。これって、固有の状態を指示しているものではなく、同時に起きる一連の症候を意味しています。原因不明ながら共通の病態(自他覚症状・検査所見・画像所見など)を示す患者が多い場合に、そのような症状の集まりに名前を付けて扱いやすくしたものであって、誤解を恐れず平たく言うと「よくわかんない」と言ってそれらしい名前を付けているだけなんですね。
病院にかかって医師に診察してもらったときに、患者の状態に対して医師は病名を付ける必要があります。しんどそうにしている患者に向かって「ごめん、診察したけど、よくわかんないわ~」とは決して言えないわけです。医師としての責務を全うするために病名を付けることで不明で不安なものを明らかにして安心できるようにしてくれているとも言えます
が、実際のところ、医師だって「分かんない」こともあるでしょう。そんなときに、モットモラシイ病名をつけて終わりにすることがあります。その典型的な例が「〇〇症候群」。この症候群というのは非常に便利な言葉で、「だいたいこんな感じ」というフワッとした状態をカッチリとした印象に変えることができるのです。
したがって、『頸性神経筋症候群』は「なんとなく首周りの筋肉がおかしいね」と言っているだけなのです。それが漢字表記になっていることで、より権威があるように見えてしまっているところが困ったところ。完全に印象操作なんですね・・・。
そんなわけで、よく分からない状態であることに変わりなく、キチンと原因を突き止めて対応すれば難解に思える『頸性神経筋症候群』も解決していきます。まずはレントゲン検査を受けていただき、原因確認が必要です。
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