痛みが繰り返し戻ってきてしまう理由 (2)

形状記憶する性質

どうやら、筋肉には 【形状記憶する性質がある】 ようです。『ん? 形状記憶??』そう、アナタの 肩コリ・腰痛・首痛など、痛いと思っている場所の筋肉がカチカチに固まっている状態。その固い状態が記憶されてしまっているのです。もちろん、骨の歪みによって筋肉が硬化せざるを得ない状態になっているのが前提です。(痛みが繰り返し戻ってきてしまう理由①を参照 → https://10-1000-kyo.com/pain-return01)

筋肉に過剰な負荷がかかり、疲労することで生じる『筋肉疲労』。この疲労により筋肉の柔軟性が失われ、硬くなってしまいます。柔軟性が失われた状態が長期間にわたって続くと・・・(例えば、肩コリが10年続くと)筋肉は 【固い状態】 でいることが 【あたりまえ】 になり、それを 【自然な状態】 と勘違いし始めるのです。まぁ、ある種の「刷り込み」ですね。

肩コリや腰痛など、硬くて痛みを発している筋肉をほぐしてもらいにマッサージ屋さんに出かけるとして、仮に、ほぐれて楽になったとしましょう。要するに、固い筋肉が柔らかくなるわけです。しかし、筋肉にしてみれば肩が固い状態が、【自然】で【あたりまえ(通常)】な状態なわけでほぐされて柔らかくなってしまった状態は【不自然】で【異常】な状態に思えるのです。本来、筋肉は柔らかい状態の方が楽なのに長年、固い状態で暮らしてきているので、固い状態の方が、居心地がよくなってしまっているわけですね。

すると、不自然で異常に柔らかい状態を嫌い、なにかをキッカケにして、すぐに固い状態に戻りたくなるのです。パソコン作業をする、スマホを見る、読書する、テレビを見る、普段の何気ない生活の動作の中で、肩が凝るようなことを、ちょっとでもすれば筋肉は『チャンス!』と思って、そのキッカケを利用して肩が固い状態に戻ります。それが形状記憶。長年積み上げてきた悪しき生活習慣や崩れた姿勢がもともと柔らかくて素直な筋肉の質をひねくれた頑固な性質に変えてしまい、ちょっとやそっとの刺激では、頑固な性質は元に戻ってくれないのです。

いつもは頑固なおじいちゃんが、夏休みで帰省した孫に会ってトロトロにとろけてしまっても孫が帰ってしまえば、またいつもの頑固じいさんに戻ってしまうような感じ。頑固じいさんの性質は、長年にわたって培われたものでもともと、じいさんだってひねくれていたわけでも、頑固でもなかったはずです。マッサージ屋さんに行って上手な人に当たったとして、うまくほぐれたとしても1日経てば、またいつもの肩コリさんに戻ってしまうのは結局、筋肉の固い状態が形状記憶されているから。固い筋肉を、形状記憶の呪縛から解き放つには基礎になる骨の歪みを補正し、筋肉が柔らかくなる土台を整えてから筋肉を緩める作業を繰り返し行って、再教育する必要があります。マッサージ屋さんで筋肉だけをほぐしたところで何も変わった気がしないのは、ここを理解できてないからなのです。

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