膝周りの筋肉が足りない??

筋肉が足りないから、筋肉をつけるように

お客様の話の中でよく出てくるフレーズがあります。『筋肉が足りないから、筋肉をつけるように』こんなふうに病院で医師に言われるそうです。筋肉が足りない??いったい何に対して筋肉が足りないのか?普通に考えると、体を十分に支えるだけの筋肉が足りないと思うわけです。しかし、体を支えるために必要な筋肉とは、立って歩くことができれば、それで必要十分に筋肉があります。

例えば、左膝が痛いというおばあちゃんがいたとして左膝に過度な負担がかかって、膝の下側が痛かったとします。【過度な負担がかかる】=【支えが足りない】ということは、「筋力が足りない」という思考になり「筋肉をつけましょう」という発想になってしまうのです。ところが、実際に左膝が痛いおばあちゃんの大腿(ふともも)や下腿(ふくらはぎ)を触診してみると右足と比べて極端に筋肉量が減ったようには思えません。ただ違うのは、右に比べて左足の筋肉が筋張ったようにカチカチなのです。そう、力を入れていない状態なのに『筋肉』が硬くなっています。

筋肉が足りないのではなく、筋肉が十分に力を発揮できていないだけなのです。

そもそも、「筋肉が足りない」状態は病院で寝たきりが続いて、筋肉が削げ落ち骨と皮くらいに痩せて動けないような状態です。筋肉が一切使われずに痩せてしまえば、筋肉が足りない状況は作られますが、普段の生活をしている限りにおいてはなかなか筋肉が落ちて足りない状況は生まれません。筋肉が力を発揮する瞬間とは柔らかい筋肉が、キュッと収縮して固くなった時。だから、二の腕に力こぶを作ったときにポッコリと筋肉が収縮して盛り上がり固くなるのです。

ところが、左膝が痛いおばあちゃんは力を入れていないのに筋肉がすでにカッチカチ!つまり、力を発揮すべきときに、筋肉がそれ以上は固くなれず力が入らないという結果になるわけです。だから、左膝に過剰な負担がかかってしまうわけです。そもそも、膝が痛いおばあちゃんに「膝周りの筋力をつけてください」と指示して、筋力トレーニングを促すのはナンセンスです。だって膝が痛いのに、痛い膝に負荷をかけて動かせって言っているのだから。

一番簡単な対処法は、膝周りの筋肉の硬直を解消すること。すると弾性を取り戻した筋肉が、支持力を取り戻します。当然、痛みが緩和・軽減され、膝を動かすのに支障がなくなってきます。しかし、ここで大切なのは、左足だけに負荷がかかってる現状。筋肉をほぐして、どれだけ柔らかい状態にしても筋肉に負荷がかかり固くなる環境が変わらなければ元の木阿弥でイタチゴッコになってしまいます。

身体を支えているバランスの「構造改革」が必要になってきます。身体の左右バランスが崩れてしまっているために左足の筋肉に負荷がかかる条件になっている、その条件を変える。それには、筋肉と表裏一体の関係にある「骨」の全体の骨組みを確認する必要があります。検査をして、骨格の左右バランスを確認してみるのが対処療法を越えた、根本治療の良さです。「筋肉が足りない」 → それはもはや筋力の問題でなく身体の支柱バランスの問題なのです。

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