反り腰は見せかけだった!
ご来店いただいたお客様は首痛・肩こり・腰痛の他に、『反り腰』で悩んでいらっしゃいました。「反り腰」でのご来店は、なかなか珍しいことですが、話をお伺いすると・・・タヒチアンダンスをしているらしく、腰を激しく前後左右に振るとのこと。後ろには振って動かしやすいのだが、どうも前に振って動かしにくいとのこと。
実際に動かしていただくと、たしかに後ろへ振っていただいた時にはおしりが跳ね上がる感じで動いています。一方、前に動かしていただくと、どうも窮屈そう。
立ち姿・座った姿を拝見するに、どちらかというと猫背で骨盤が後傾している感じ。(う~ん、反り腰ねぇ?)どうも解せない感じで、いろいろと検査をしてみます。左腰にコリと違和感、右大腿部前面のコリ、左股関節および臀部の動きの鈍さ、そして腰骨の柔軟性の無さ、などが判明します。そして、仙骨基底部の後方突出が触診できました。
そこで、お客様ご自身で腰の付け根部を触って頂いて、同時に比較対象として私の腰の付け根部を触れて頂くと・・・お客様の目がカッと見開き「あ、私のココって出っ張ってます⁉」と声をあげられました。そう、お客様の腰の付け根は明らかに後方へ出っ張っているのです。
実際に、どうすれば触れている箇所(仙骨基底部)が出っ張るのかを私が実践してみると・・・「あ、先生のココも出っ張りましたね」と言うお客様に私の骨盤の動きを見て頂くと、「腰、コケてますね・・・」と首を傾げるわけです。
解説をすると・・・
① お客様の骨盤が前に動きにくいのは、すでに骨盤が後傾して前にMAX入った状態のため、それ以上は前に動かないということ
② 後ろへ動く感じが出るのはゼロポジションからおしりを跳ね上げたのではなく、前に振った状態から後ろへ動かしているために動きの幅が大きく感じている錯覚であるということ
なのです。
お客様は事態を把握し、ハッと両手で口元を押さえて「反り腰だと思っていたけど、思い込みだったわけですね!」とビックリ仰天。実際にお客様の骨盤がどのようになっているのか?はレントゲン写真を撮って確認させていただくことになりました。
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