気になる咳払い
2月27日(金)にお越し頂いたお客様は腰椎ヘルニア・足のしびれにお悩みでした。6年前に神戸で彼女の妹さんのスーツケースを持ち上げた際にぎっくり腰を引き起こし、病院で検査の結果『ヘルニア』の診断。以来、鍼治療でダマシだましに腰の痛みを回避しつつも、全く改善の兆しなく、残念な暮らしをしていました。
30分もじっと立っていられないため、電車移動は無理。移動はいつも車ですが、車に乗っていてもシンドイ状態。まだ若いのに、腰の痛みのせいで「半分、人生が終わった」感じさえ漂わせていました。腰の痛みについては、お客様の意識にある痛みでしたが私が気になったのは、問診しているときからずっとしている【咳払い】。痰が絡むかして、話をするたびに喉を痛々しく鳴らすのです・・・。お伺いすると昔、ヘビースモーカーだったそうで喉を痛めたようです。
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とうせんきょう:「今はタバコは?」
お客様:「もう止めました」
とうせんきょう:「どれくらい前に?」
お客様:「3年くらいになるかなぁ・・・」
とうせんきょう:「3年前に止めて、まだ喉が痛いのですか?」
お客様:「う~ん・・・炎症が起こって喉の皮膚が傷んでいるんだと思う」
とうせんきょう:「辛い食べ物はどうです?」
お客様:「え?好きだよ。」
とうせんきょう:「辛いものを食べて、喉は痛くないんですか?」
お客様:「別に痛くない」
とうせんきょう:「何をすると喉が痛いのでしょうか?」
お客様:「痛いというか?痰が絡んで呼吸しにくい感じかな?」
とうせんきょう:「どこかで診てもらいましたか?」
お客様:「耳鼻咽喉科で診てもらったけど、異常ナシって。」
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ここまでを聞き取って、レントゲン撮影をしてきて頂きました。頚椎・胸椎・腰椎それぞれの写真を撮ってきて頂き、一緒に見てみると・・・
腰は確かにL5(腰椎5番)とS1(仙骨)の隙間が狭くなっているようでしたが、そこまで問題はない感じ。右腰がつねにつねられたような痛さを出し膝~足にしびれが出るような過度な骨盤の傾きもナシ。結果から言うと、腰には『異常ナシ』。
それよりも首がガッツリ歪んでいるのがアウト!(上図)
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とうせんきょう:「これ、まっすぐですかね?」
お客様:「え!? 曲がってるよね。こんなに曲がってるの?」
とうせんきょう:「撮影時はまっすぐ向かれていました?」
お客様:「しっかり前を向いてまっすぐだったけど・・・」
とうせんきょう:「でしたら、お客様の中のまっすぐはこれだけ曲がってることになりますね」
お客様:「・・・・・・・・・」
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しかも、首の正常なカーブがなく【ストレートネック】になっていたことも明らかに。ともかく、第1回目の治療をしてみると「なんだか、いきなり呼吸がしやすくなった」とお客様がおっしゃられます。心なしか、話をする際の痰が絡むイヤな感じが減っています。
丁寧に説明をしました。→ タバコをやめた今でも、なぜ喉が痛く咳払いするのか?を。→ 空気の通り道がジグザクに歪んで狭くなっていることを。→ 腰が痛いのに、腰に異常が見当たらない理由を。→ 「腰の痛み」と「首の歪み」の関連性を。→ お客様のお悩みになっている腰~足への【現在の痛み】と治療による【今後の展望】を。
そして、迎えた本日2回目の治療。施術前のお客様の第一声は、「あれから、うちに帰って深呼吸が出来たんだよね。今まで深呼吸がツラかったんだけど、いつの間にか出来たんだよね。1日経ったら元に戻っちゃったけど、なんか良くなる気がしてきた。」と。腰の痛みはもちろんですが、ご本人がそこまで意識していない身体の痛みに関するお悩みもリセットして解消させて頂けるように誠心誠意で努めております。
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