こどもの猫背

今朝、お客様からお問い合わせのお電話を頂きました。内容は次のとおりです。

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お客様：「すみません、こどもの猫背って１回で治りますか？」
とうせんきょう：「いえ、１回では治りません。」
お客様：「何回くらいで治るものですか？」
とうせんきょう：「どの程度、歪んでいるかにも依ります。お子様はおいくつですか？」
お客様：「中学校１年生です。」
とうせんきょう：「成長期に入りますね。何か症状を訴えていますか？」
お客様：「最近は治まっているようですが、前は頭痛がひどく続いていて薬をよく飲んでいました。ゲームやら何やらで、とにかく姿勢が悪いが気になるのと、私が見てもカラダが歪んでいるんです。」
とうせんきょう：「それはあまり良い状態とは言えませんね･･･。猫背はともかく、その年齢で慢性的に頭痛があるのは好ましくないですね。」
お客様：「そうなんです。頭痛が出ているのも、どこかカラダが歪んでいるのだと思いますし、猫背姿勢も影響してると思うんです。」

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話はまだまだ続きますが、お話をお伺いした上でお伝えした内容は、以下のとおり。

● 成長期には骨の１個１個が大きくなるため、小さな歪みがあった場合は骨の成長に準じて歪みそれ自体も大きくなるということ。
● こどもの時は若木のように骨の配列強度が柔らかいため、骨を整列させやすいが歳を重ねると年輪がついた太い幹のように固くて頑丈になるので、成長するにつれて歪みを戻すのには時間を要していくということ。
● 子供が成人して大人になれば、そこから先は大人になったご自身でカラダの痛みに対して判断と責任を持つことができるとしても、子供のうちは親が判断し、環境を整えてやるのが責任というか「愛情」かと。

いずれにせよ、今この瞬間に決める必要はなくよくよく考えて頂いて、お役に立てそうであればまたご連絡をくださることになりました。猫背は１回で治るものではありません。いわゆるクセによって長年に渡って作られてきた歪みの一種です。猫背によって見た目は美しくなくなるだけでなく、内蔵に様々な障害をもたらすことも知られています。子供のうちから猫背であれば、大人になっていきなり背筋がシャキッとするわけもありません。仮に猫背を矯正治療して良くなったとしても、背中を丸めるクセが続けば、また同じことになってしまいます。

猫背は、本人の努力と意識の高さによる作用が大きいワケです。しかし、頭痛は違います。本人がどんなに努力しても意識してもどうにかできるものではありません。実は、猫背の治療よりも頭痛が出ていることの方が気になる私です。