首から肩にかけてのコリ感を解消

首から肩にかけてのコリ感がひどい

「首から肩にかけてのコリ感がひどいの・・・」とご来店のお客様。

拝見すると・・・肩コリはありますが肩甲骨周りの動きが鈍くなって、コリが層になっています。どちらかと言えば、左肩の方が硬くてしんどそうです。早速、ベッドに上向きで寝ていただくと両肩がベッドから離れてしまっています。前方へ「くるりん」と丸まって、内巻きになっています。両肩の位置を後ろに戻すようにしてベッドに向かって下向きに押すと・・・「あ、左肩が痛い」とお客様の反応。右肩は押さえても『ぐにぃ~』と伸びて痛くないのに左肩が押さえられると引っかかったような痛みが出るようです。両肩が内側に巻いて入り込んでいるわけですが、左肩は内巻きが固まって動きづらい状態になっています。よっぽど左肩だけ負荷がかかっていることになります。

試しに、「左肩に荷物を提げたり、左肩を下にして横向きで寝るクセがあったりしませんか?」と伺ってみると・・・いつも荷物は左肩にかけているそうです。自分でも左右を交互で掛けようと思っているらしいのですが、右肩で荷物を提げると気持ち悪いし、しっくりこないし、力が入りにくいそうです。保険の外交員をしているお客様は書類や資料に加え、パソコンを入れたカバンと化粧ポーチや財布など私物を入れたカバンの2つを左肩にかけて横浜・関内・馬車道を歩き回っているそうです。

見るからに重そうに膨らんだカバンです・・・。重いカバンを2つも提げているわけですから肩から荷物がズリ落ちないように常に力を入れて支えてしまいます。すると、左肩はいつでも筋肉が緊張した状態になりカバンを降ろして楽な状態をとったとしても筋肉が固ったままになってしまうのです。要するに、凝るワケですね。どうやら、寝ているときも左肩を下にして寝るクセがあるようで、右肩に比べて、左肩が余計に内側に巻いてしまう環境があります。おまけに猫背が手伝って、肩甲骨の位置が本来あって欲しいところから引っ張られて前方へ動いてしまってます。

今回のお客様の肩コリ感に関しては肩甲骨付近の筋肉を緩めて引き戻し、丸くなった背筋を伸ばしてコリ感を解消するのが良いようです。施術をする際には、肩甲下筋をいかに緩めるかがポイントになります。肩周りの筋肉の中でも文字通り『肩甲骨の下』というか裏側にある筋肉でとても触りにくい場所にあります。肩が動いている人であれば、難なく触れる場所で天使の羽根が生えたように、ひょいと肩甲骨が浮くのですが肩が動いていない人の肩甲骨は、背中にベッタリと貼り付いてしまっていてなかなか肩甲骨をはがすことができないです。(特に身体が大きい方は、コリだけでなくお肉の壁に邪魔されて動きづらいのです)

とは言え、動かし方にコツがあるので、どんなに肩甲骨周りが固い人でも割と簡単に肩甲骨をはがすようにして、緩めることが可能です。さて、そんな感じで肩甲骨を緩めて両肩を後ろに引き戻して差し上げると・・・「あ~ラク~、なんか肩と腕が軽くなったわ~」と大喜び。「ちょっとカバンの荷物を減らして、右肩にもかけるようにしないとダメね~」と対策を練られていました。

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