正しい寝姿に枕は必要ない! その1
『この機会に枕を新しく買おうと思うんですけど、素材は何がいいんでしょうか?』と、お客様に聞かれました。
いやいや、枕は要らないです。枕が無いと眠れない・首が痛くなる人はすでに首が悪くなってしまった状態の人で、今、治療を重ねて首が良くなりつつあるアナタはむしろ、枕をしてはいけません!!とお客様に伝えると仰天。
まあ、普通に考えれば仰天しますよね・・・。ずっと枕アリ生活を続けてきた人にしてみれば急に「枕ナシ生活のススメ」を言われてもえっ?ってなりますから。しかし、そもそもナゼ枕をしているのか?誰も明確に答えられないのが現状です。
● 家で両親家族がみんな枕をして寝ているから
● 枕をするとぐっすり眠れるような気がするから
● 枕があると心地よいから
それらしい答えが出てきても身体にとって、それらは正解ではありません。みんなが枕をしているのは、ただの習慣でありぐっすり眠れるような気がするのは気のせい。心地がよいかもしれませんが、疲労解消・元気回復にはなりません。どうしてか?枕をすると、正しい寝姿にならないからです。
正しい寝姿とは、イコール『正しい立ち姿』です。正しい立ち姿とは、身体測定で身長を測るときの姿勢。つまり、壁に頭と背中がくっついた状態。
実際に試してみましょう。いま、アナタは壁を背にして立ったとき頭(後頭部)が壁に付きますか?
後頭部が壁に付かない人は → 手遅れ:枕ナシでは寝られない。
後頭部が壁に付く人は → まだ間に合う:枕を外して寝てください。
ここで重要になってくるのはこの内容は、正しい首の形を少なからず維持できている人、『限定』の話です。首がストレートになっている人や後彎している人はすでに身体の上に頭が乗っていない構造なので頭が背面から浮いた状態になっているため正しく頭を床につけて寝ることができません。つまり、枕で頭を支えてあげないと逆に首や頭がつらくなるのです。したがって、急に枕ナシになるととたんに寝苦しくなるので気をつけてくださいね。
さて、ナゼ、枕ナシが良いのか?を考えて見ましょう。一番明確で簡単な理由は、気道が閉塞してしまうから。
心肺蘇生・人工呼吸を思い出してください。気道確保のとき、アゴを上にあげて口から肺までの空気の通り道を確保するわけです。逆に、アゴを下げてしまうと、空気の通り道は閉まってしまいます。単純な話です。人は食べ物や水が無くても、数日は生きていられますが空気が無くなる(呼吸ができなくなると)生きてはいられません。寝ているときに呼吸が止まると大変なことになりますね。呼吸によって酸素がきちんとカラダに供給されるから疲労が解消し、次の日の朝にリフレッシュできているわけです。
これについては、『正しい寝姿に枕は必要ない!その2』で説明します。
要するに、寝るという作業の中で枕を使って後頭部を起こしてしまうと気道が狭くなり、呼吸がしにくくなるのです。そんなわけで、枕の素材がどうこうでなく枕そのものが必要ないことを理解していただいてお客様には無駄な出費を防いでいただきました。
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