腕が後ろに回らない 2

肩甲骨が凝って動かなくなる

右手が後ろに回らないお客様のことです。急ぎで大量な事務仕事が続き右腕がおかしくなってしまったそうです。拝見すると、いわゆる五十肩の症状で上にあがらないし、後ろに回らない、というやつです。肩甲骨がバリバリに硬くなっていて動かそうとしてもビクともしません。とりあえず、動きの悪い箇所を手入れします。結局は肩甲骨が動かないことには腕は上がりませんから、肩甲骨周りのコリを除去。

往々にして肩甲骨が凝って動かなくなる理由は下向き姿勢による肩の内巻きです。肩が前に流れて内巻きになることで本来あるべき位置から肩甲骨がズレてしまうのです。肩甲骨がズレていかないように周辺筋肉が引っ張って留め置く力が発生します。それが終始続くので筋肉が緊張してコリとなるワケです。そんなわけで、前に流れ気味な肩甲骨を後ろ(背部正面)に戻すように整えてあげれば腕は上がっていきます。

ところが、腕を後ろに回す動作は肩甲骨の動きが改善するだけでは足りません。円背と上腕二頭筋への手入れが必要になります。背中が丸い状態は肩峰を前に突き出す環境にあります。後ろに手を回すためには、肩峰を後ろに引く必要があるのですが背中が丸いままでは肩は後ろへ引けません。したがって、矯正治療で円背部分のつっかかりを解除。背中が伸びる状態をつくり、肩峰を後方へ誘導します。また、上腕二頭筋の奥にあるつっかかりを小道具で解除。これで手が後ろに回るわけです。

お客様は右手が耳につくくらいあがり後手で左肘を触れるくらい柔らかくなった右手に満足の様子。背中が丸くなりがちなデスクワークですが病み上がりなので要注意です、とお伝えして終了。触りどころを理解し、正しく触ってあげれば再び機能は改善していくものなのです。

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